『お洒落な人より、洒落た人になれ』

Pocket

精神科医、斎藤茂太

気に入ったおしゃれをすることは、自分に自信をつけ気力を充実させます。また、おしゃれは人の視線を意識することですから、当然、その精神的高揚感が身をひきしめます。
あえて言えば、おしゃれとは「気取る」ことです。詩人で歌人、劇作家の寺山修司さんが興味深いことを言っていました。「私は化粧する女が好きです。そこには虚構によって現実を乗り切ろうとするエネルギーが感じられます」気取ることも虚飾。気取りがエネルギーになるのです。気取る勇気を持つことです。

背広にノーネクタイでも上着の胸ポケットに派手なチーフを差してみる。普段着の地味な背広でもマフラーを鮮やかな色のものにする。ふだんはかぶらない帽子をかぶってみる。周りの人たちに、「おやっ!」と思わせる演出をしてみるのです。おしゃれは勇気と遊び心です。少し華やかな自分を演出してみれば、気持ちも浮き立ってきます。

おしゃれをするには、その時間、その場所、自分の立場にあった服装かどうか。いわゆるTPOです。それとともに、服装全体が調和しているかどうか。セーターにエナメルの靴はおかしいでしょう。気候や季節に合っているかどうか。私はこの三点に注意を払っています。最後にもう一つ。「笑顔」という最高のおしゃれも忘れずにいたい

「お洒落な人より、洒落た人になれ」VANの創業者、石津謙介。
病の床にあっても、パジャマを着ることを拒み、イッセイミヤケのシャツを着たまま逝ったという。洒落た人とは、粋な人、あか抜けた人、洗練された人のこと。服装や外見だけでなく、立ち居振る舞いや、言葉も洗練された人のことだ。

スマートでセンスのいい人。気の利いたレストランなら、着物で食事にくる女性をリスペクトし、歓待する。なぜなら、着物を着ることに、どれだけの手間や時間(たぶん美容院も)、そしてお金がかかっているかを知っているからだ。もちろん、エレガントなドレスやピンヒールの女性も同じ。まさに、気合いが入っている。「おしゃれは勇気と遊び心」女性も男性も、洒落た人をめざしましょう。

エンシンオイル、メーカー、OEM仲間の経営塾

Pocket