エドウィン・ブリス

選択肢の多さや情報量に圧倒され、現代人はすっかり「決断力」や「行動力」を失っています。最大の堕落は自分に負けること。どんな先延ばしにも「明確な原因」がある「4つの先延ばしリスト」を作り、先延ばしの言い訳を潰せば、誰でも行動できるようになる。

「4つの先延ばしリスト」をつくろう
1.仕事の先延ばしリスト
2.家庭の先延ばしリスト
3.人間関係の先延ばしリスト
4.個人的目標の先延ばしリスト

たとえば、「自分は生まれつきグズだ」という思い込みがそうです。これは「先延ばし癖は生来の性分だから直らない」という諦めにつながります。こういう言い訳は、今すぐやめるべきです

「ケ・セラ・セラ」は愉快な曲ですが、歌詞の内容はデタラメです。「人生はなるようにしかならない」という行き当たりばったりの姿勢で生きている人が、功績をあげた試しがありません。
そんないいかげんな生き方とは一刻も早く決別し、「やるべきことは今すぐやる」という積極的な姿勢に転換すべきです

朝早くに1日の計画を立てるより、前日の夕方に計画を立てるほうが効果的

賛否の比較検討先延ばしにしてきた課題を1つ選んでください。そして1枚の紙を準備し、左側に先延ばしの理由、右側に課題をやり遂げたら得られる恩恵をそれぞれ書き出し、比較検討するのです。たいていの場合、先延ばしの理由はとてもつまらなく感じ、課題をやり遂げたら得られる恩恵はとても大きいので、自分の怠け癖に嫌気がさして行動を起こしたくなるでしょう

オナシスは、2時間もかけてポジティブな独り言を言い、自分を鼓舞していたのである(クリスチャン・カファラキス)

☆マズローが「真の芸術家」と称賛している彫刻家にまつわるエピソード
その彫刻家は私の妻に「すぐに作業に取りかかれ」と言い、彼女のもっともらしい言い訳をことごとく無視した。彼は「芸術の道を究めるには作業に没頭するしかない」と主張し、規律と努力と汗の重要性を力説した。
「すぐに作業にとりかかれ。素材が木でも石でも粘土でも、とにかくすぐに作業に取りかかり、できあがったものが気に入らなければ捨てなさい。そのほうが何もしないよりずっといい」と言った
恐怖のために課題を先延ばししそうになったら、まず自分が成果をあげている姿を想像し、次に最悪の事態を想定しましょう。実際に起こるのは、たいていこの2つの中間くらいで、あなたはそれを許容できるはずです

☆先延ばしを防ぐ環境
(1)必要な道具や資料がそろっていること
(2)それが整理整頓されていること

☆「決定」の2つのタイプ
1.複数の選択肢の中からメリットとデメリットを比較検討して選ぶ
2.複数の選択肢から選ぶのではなく、たとえば「この問題に対する画期的な解決策は何か?」という自由回答式の課題に答えるものです。こういう問いかけには創造的な発想が求められますから、アイデアが孵化する期間が必要になります

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