『自己変革』

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ジェフ・ケラー

現代社会には悪しき風潮が蔓延している。

私たちはそれを認識し、自分が少しでもあてはまるなら
謙虚に反省して、それにかわる3つの新しい価値観を
確立しなければならない。

1. 言い訳や責任転嫁ではなく自己責任

間違った選択をしたら、その結果は自分で責任をとろう。
言い訳をしたり人のせいにしたりしているかぎり、
決して成功しないし、幸せにもなれない。

私たちは自分の人生の主導権を握っている。
自己責任を受け入れるとポジティブな変化を
起こすことができる。
それに対し人のせいにしているかぎり、
進歩せずに現状にとどまる。

2. 対決の姿勢ではなく寛容な精神

人と意見が合わなくても、うまくやっていくことができる。
ところが多くの場合、意見が分かれると口論になりやすい。
私たちは自分と異なる意見に対して寛容な精神で接するべきだ。
多くの場合、真理は双方の意見の中間にあることを
覚えておこう。

3. ネガティブな意識でなくポジティブな意識

メディアの情報の何割がポジティブだろうか?
せいぜい1割くらいだろう。

だが、それはメディアのせいではない。
人びとがネガティブな情報を求めるのをやめれば、
メディアはそれを提供するのをやめる。

メディアのネガティブな報道に関係なく、
私たちはポジティブなニュースキャスターになる必要がある。

自分が持っていないものについて不平を言うのではなく、
自分が持っているものに感謝しよう。
他の人の欠点を批判するのではなく、
その人の長所を称賛しよう。

以上の3つの新しい価値観を確立すれば、
仕事と人生で成功をおさめ、
有意義な人生を送るための基礎が出来上がる。

テレビの記者会見等をみていても、
潔く自分の非や責任を認め役職を去る人もいるが、
そうでない人も多い。
自分をかばって、人のせいにする、往生際の悪い人だ。

「出処進退」という言葉があるが、
中でも、辞めて職を辞するという、身の処し方が一番難しい。
たいていは、自らが辞めると言わない限り、
いつまでもその席に居座り続けることになってしまう。

辞めるには、自ら己を滅するという無私の心と、
それを肚に落とし込む覚悟が必要だ。

寛容な精神は、多くは言葉の使いかたで決まる。
相手を思いやる言葉、愛のある言葉、感謝の言葉、
等々を多用することだ。

ポジティブな心がまえとは、
「よいところを見る習慣を身につける」ということに尽きる。
事実は一つでも、それを見る人によって
考え方は180度変わってしまう。
無いことを嘆くのではなく、あるものに感謝するという姿勢。

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