マーケティングのレジェンド6 ゲイリー・ハルバート 

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伝説のセールスライター

オレがたった1つだけ欲しいもの、それは…腹を空かした群衆だよ!この話は、90%の社長が失敗する最大の理由なので、注意して読んでほしい。この話は、ゲイリー・ハルバートという今は亡き、世界で最高のセールスライターと言われた男のセミナーでの話。

セミナーでゲイリーは参加者にこんな質問をした。「もし、オレとあんたらがハンバーガー屋を始めたとする。それで、誰が一番売れるか競争したとする。そしたら、あんたは、その競争に勝つためにどんな”条件”が欲しい?」答えはバラバラだった。「隠し味に使う秘密のソースが欲しい」「最高のハンバーガーを作るために最高の牛肉が必要だ」などなど、中には「最高の場所」と言った者もいた。

ゲイリーはこう答えた。OK。あんたたちにその条件を全部くれてやろう。全部の有利な条件をあんた達にやった所で、オレはたった1つだけ欲しいものがある。それさえあれば、オレはあんた達全員を打ち負かす事ができるぜ。一体、何が欲しいんだ?参加者は聞いた。
オレがたった1つだけ欲しいもの。それは…・・腹を空かした群衆だよ!

考えてみてほしい。参加者のほとんどは、商品をいかに素晴らしくするか?という所に意識がいっていた。これは、ほとんどの社長、起業家が失敗する原因の最大のもの。自分の商品のことばかり考えていて、顧客や見込み客のことが見えてない。「知ってさえもらえれば、いい商品だから買ってもらえるんです」というような言葉を聞いたことがないだろうか?これこそ、商品中心思考の現れ。今の時代、”知ってもらう事”の方が、”いい商品を作る事”よりもはるかに難しい。もちろん、参加者の中には”場所”と答える者もいた。だけど、それも自分のビジネスの事ばかり。

いいビジネス、いい商品を作れば、お客は自然と寄ってくる。これはとても危険な考え方だ。この質問にあなたはどう答えただろうか?ビジネスにおいて、最もお金を生み出す考えは、いい商品を作ろうとする考えではない。どんなにいい商品を持っていても、完璧なカスタマーサポートをしていても、効率的に業務を処理し、素晴らしいマネジメントをしていたとしても、お客がいなければ、、、すべてが無駄になる。
大切なのは「腹を空かした群衆」が欲しがる商品をきちんと「売る」こと。いい商品を持っていたとしても、自然とお客が寄ってくるなんてことはない。だから、いい商品をつくろうとするよりも、その商品を「売ること」が、ビジネスで成功することの第一歩になる

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