『毎日10分の運動を!』

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内藤誼人

「気落ちしやすい人」には、特徴があります。それは、あまり身体を動かさないこと。頭であれこれ考えてばかりで、身体をほとんど動かさないのです。こういうタイプは、くよくよと思い悩むことが多くなってしまいます。

では解決策はというと単純な話で、毎日運動する習慣をつけることです。「健全なる精神は健全なる身体に宿る」というように、運動をしていると、小さなことに悩まされにくくなります。

カナダにあるプリティッシュ・コロンビア大学のグラント・アイバーソンは、さまざまな年齢のボランティアに協力してもらい、一日にどれくらい身体を動かしているかを調べる一方で、抑うつの度合いを測定する心理テストを受けてもらいました。すると、45歳以下では、運動する人に比べ、運動しない人は7・4倍もうつになりやすい。55歳以下の女性については、なんと15・7倍も うつになりやすかったそうです。なぜかというと、男性に比べて、女性のほうがあまり身体を動かさないからでした。

「でも、毎日忙しくて、 ジムに通ったりする時間がとれないんです」 という人もいらっしゃるでしょう。けれども、必ずしもジムに通ったり、本格的に運動したりする必要はありません。毎日の運動は、10分もすれば十分なのです。ちょっとした筋トレや軽いジョギングなら、どんなに時間がなくともできるはず。もし、一日のどこかで10分すらとれないというのであれば、それは時間がないのではなく、ただやる気がないだけです。

いったい、どれくらいの時間、運動をすると心がイキイキとしてくるのかについても、すでに米国ノーザンアリゾナ大学のシェリル・ハンセンが調べています。ハンセンは、自転車こぎの運動を開始してから10分後、20分後、30分後の「活力の高まり」(疲労、緊張、うつの減少)を調べたのですが、10分間も運動すれば十分で、20分以上やっても、活力はそれ以上、高まらないことも明らかにして います。だから、毎日の運動は10分間でOKなのです。1日に10分の運動で、うつも改善します。

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