『「選択的シングル」の時代』

Pocket

エルヤキム・キスレフ

人々の生き方が変われば、住まい方や消費も変わる。当然、それに伴ってビジネスも変わります。
30カ国以上のデータを分析してわかった、「結婚神話」の真実と、「シングル」という生き方の可能性。

結婚したからといって、幸福になるわけではないし、配偶者と子どもが面倒を見てくれるわけでもない。
たとえ結婚したとしても、離婚・死別(どっちかは確実に先に死ぬ)で結局シングルになる。
離婚した人の場合、その70~80%が再婚するが、二度の離婚をする確率は一度目より高い
幸福の秘訣は「世間」に流されないこと
私たちの生きる年月が長くなったということは、離婚した後や、配偶者に先立たれた後にひとりで生きる年月も長くなるということだ
離婚は人の幸福を危うくする一方、結婚はそれほど幸福を約束してくれるわけではない
リスクを回避する傾向によって、結婚を完全に拒否はしないが、遅らせようとする人たちも多くなる。しかし、皮肉なことに、結婚する時期を遅らせる人たちのほうが、はるかに離婚率が高い。32歳以降の結婚の場合、結婚年齢が1年上がるたびに離婚の可能性は5%高まる。
誰かと一緒に暮らすことによる金銭的なメリットが少なくなっているから、若い人たちはあえて結婚を選ばない伝統的な価値観や家族を重視する価値観は、ほとんど大量消費主義にとって代わられているグローバル化された世界では、機動性と地理的な柔軟性を必要とする職業もある孤独感に対する結婚の効果は時間がたつにつれて低下していく年をとる前に自分が作りあげたコミュニティーこそが、最良の社会保障(50代のシャノンの言葉)カップルの人たちよりも積極的に社会的交流をおこなっているシングルの人たちは、幸福指数でカップルの人たちを追い越すことができる幸せなシングルが実践している6つのワーク・ライフ・バランス維持戦略1.仕事と健康的な楽しみのバランスを保つ2.学びの時間をもつ3.心身の健康に投資する4.家事と賢く向き合う5.自分のための家族を上手に「選択」する6.職場を社交的な環境に変えるTENOR

Pocket