『入社1年目からの数字の使い方』

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深沢真太郎

商談であれ面接であれ、ビジネスパーソンである以上、会話のなかから、怪しい点には気づきたいもの。そのための手掛かりとなるのが、「数字」です。
数量が変わると、行動も変わる。ゆえに数量を間違うと、行動も間違う
実はビジネスパーソンが仕事で使う数字は、たった2種類しかありません。1つは「実数」と呼ばれるもの。もう1つは2つの実数を比較することでつくられる「割合(%)」と呼ばれるもの

〇「前年比」と「前年増加率」「前年増加率110%」とは、前年度300万円だったものが今年度630万円になったことを指します
割合(%)という数字を使って「よい・悪い」「すごい・すごくない」といった“質”を読み解くときには、必ず「もとの数字」が何かを把握することが重要です
相手のモノサシに合った数字に変換する「数字でないもの」を「数字」に変換する
会話に数字を入れることを意識する「前提」を確認してはじめて仕事のスタートラインに立てる

「ざっくり金額換算してみた結果、この仕事がもっとも価値が高く、最優先で進めるべきと思うのですがいかがでしょうか」ぜひこのような言い回しとともに使ってみてください
「情報→数字→情報」の順で報告する例)「目標通り推移しています。目標値600万円に対し実績650万円です。新製品の反応がいいようです」

自分の意見とその根拠は「平均値」と「率」でつくる

求めていない「数字」はノイズになる

情報を伝えるときには、「1行に2つの数字を入れて伝える」ことを推奨しています。名付けて「1&2ルール」です。
たとえば、「売上高500万円です」だけだと、この数字がよいのか悪いのかがわかりません。
しかし、「売上高500万円。対予算80%」であれば、この数字を評価できます

数字を見る→大小を把握する→「傾向」と「異物」を探す→情報に変える

エンジンオイル、メーカー、OEM仲間の経営塾より

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