『できる人の人生のルール』

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リチャード・テンプラー

「今、新たに世界で起こっていることを知る」…
今日からこれを自分の使命としよう。時事問題、音楽、ファッション、科学、映画、食べ物、交通手段などなど、とにかくあらゆることに興味を持つようにしよう。

最新の電子機器のすべてを手に入れる必要はない。それでも、何が変化し、何が新しく生まれ、何が起こっているのか…世界のおおよその姿をつかんでおくことは大切だ。そんなことをしてどんな利益があるのかって?
「物知りでおもしろい人になれるし、若々しさを保つことができる」

先日、郵便局に行ったときに、あるおばあさんがPINコード(個人識別コード)について大騒ぎをしていた。「PINコードって、いった何なのかしら。この年でそんなこと言われたって…」しかし、このおばあさんはPINコードを知る必要がある。知らなければイギリスでは年金も受け取れないからだ。
人は油断すると、すぐに「今までやったことがないのだから、これからもやらなくていい」という心理状態に陥ってしまう。しかし、そんな態度では、人生のチャンスをことごとく逃してしまうのだ。

幸せで、バランスのいい人生を送っている人は、必ず世界と関わっている。世界から自分を切り離さずに、世界の中で生きているのだ。
そういう人は、一緒にいても楽しくて刺激を与えてくれる。

先日、朝のラジオを聴いていたら、アメリカの刑務所の責任者がインタビューを受けていた。話題はアメリカの刑罰制度の改革だ。私はイギリスに住んでいるし、アメリカの刑務所に入っている知り合いもいない。まったく関係のない話題だが、この話を興味を持って聞いた。この新しい知識から、私の頭が刺激され、活力が満ちてくるのを感じた。

知識は力だ。新しい世界からの刺激を受け、エネルギーをもらうのは悪いことではない。
《世界の変化に興味を持つ》過
去にばかり興味がある人は、過去のことしか話をしない。「あのときはああだった」とか「私が若い頃は」というように、「昔は…」で始まる話だ。しかし、反対に、年を重ねた年配者であっても、未来の話をする人もいる。「これからこうなる」とか「今度出た電子機器は」とか、現在起きていることや、新しいことを話す人のことだ。
どちらの人と会っていて楽しいかは言うまでもない。昔の話は、何度も繰り返され、愚痴や懐古で終わる。しかし、未来の話にはワクワクがあり、夢や希望がある。いくつになっても、あらゆることに興味を持ちたい。

エンジンオイル、メーカー、OEM仲間の経営塾より

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