「コンプラ疲れ」

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飛松純一

「コンプラ疲れ」と弊害まで指摘されているのに、
懸命に対処しても不祥事はなくならない。

多くの上場企業では、将来に向けた法令順守体制は
整ってきている。

だが、既に起きてしまったり、
長期にわたって起こし続けている違法行為を掘り起し、
公表・是正する自浄作用を持つレベルには、
達していないのが現実だ。

周囲の全員が「これまで問題はなかった」とする
社内慣行に疑問を呈することには、非常に勇気がいる。
「忖度する」文化も影響している。

対策としては、内部通報者のさらなる権利保護や
監視・監督システムの一層の充実、
法令違反に対する厳罰化などの方法もある。

しかし、会社法的見地からの対応には、限界がある。

エンジンオイル、メーカー、OEM仲間の経営塾より

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