『逆張り投資家サム・ゼル』

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サム・ゼル

いつもみんなと同じことをするのではなく、自分が本物だと信じるものを選んできた。みんなから外れることになろうとも、私一人になっても、だ

常識は目安のひとつにすぎない

希少性があれば、値段は関係ない
「みんなが左に行くときは、右を見ろ」である。常識は目安のひとつにすぎない。むしろ、ひどい衰退を招く考え方にもなり得る
希少性があれば、値段は関係ないということだ。これは、需要と供給の基本原則であり、のちに私の投資理念を支配する原則になった

競争がなければ、価格だけでなく市場も牛耳ることができる

彼(ゼッケンドルフ)は、資産をパーツの合計として見ることで、全体の価値を上げることができると考えていた。異なるパーツは異なる買い手にとって価値がある。ゼッケンドルフは所有する物件の価値を最大限にする。つまり1+1を3にすることができた

需給が不均衡なとき、私は二つの線がどこで交差し、買うのと造るのとどちらが安いかを検討する。たいていは買うほうで、このほうが開発に伴うリスクの多くを排除することもできる

テナントは景気が良いときは動かないが、景気が悪くなると賃料が下がるため、より良い物件に移る傾向がある

私たちが資産集約型の投資を好むのは、最悪の事態に陥っても売却するものがあるからだ

需要が変わらず供給が下がっていることを示す二本の線を理解するのに、MITの学位はいらない。
ある時点で、二本の線は交差し、そのとき車両を持っている人が大儲けすることになるのは明らかだ。
当時、アイテルの車両は需要のなさから32%しか稼働していなかった。業界全体でも、平均稼働率は古い車両になるとさらに低く、廃車率が増えていた。そうなると、理論的な戦略はアメリカ中の中古車両を買い占めることだと思い、それを実行した

先行者利益は自信がなければ取ることはできない。同業他社がテレコム法案の意味を検討し、それがどのように導入され、自分たちにとって良い変化なのか悪い変化なのか熟考している間に、私たちは行動を起こし、買える局をすべて買っていったのである

すべてはタイミングで決まる。しかも、完璧なタイミングだったかどうかはあとにならなければ分からないのだ。そんなわけで、私が2007年初めにエクイティ・オフィスを390億ドルで売却したとき、その先のことはまったく分かっていなかった

リスクは究極の差別化をもたらす。私は常にリスクと深く複雑にかかわってきた。私は無鉄砲な人間ではないが、平均以上のリターンを上げ続けるためには、人生でも投資でも、リスクをとることが唯一の方法だと思っている

高潔さというのは、法に従うことだけではない。人とどう接し、公平かつ公明正大に仕事をし、当然ながら約束を守るということなのだ

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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