『意識しない力』

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小林弘幸

「うまくいくときは、結局みんな、自然体」おそらく多くの方はそれをわかっていながら、ついつい意識の力を使って、逆効果になってしまう。
それが株投資だったら最悪ですよね。

アスリートのトレーニングの究極目標が、意識しなくても自然に体が動くようになること、というのは確かにそうだと思いました。

ゾーンとは、集中が極限まで高まっているときに心身のバランスがハイレベルに整い、神がかり的なパフォーマンスを発揮できるようになる状態のこと

すべてのアスリートに共通する“トレーニングの目標”を知っていますか? 
じつはその目標は、“こういうふうに体を動かそう”といちいち意識しなくても、自然にいつも通り、体が動くようになること。これを究極の目標として、日々トレーニングをしているのです

「球場の異様な雰囲気への意識」を遮断し、目の前のバッターとの一対一の勝負に没入する。
そして、自分の腕を振ることにのみ神経を注ぐ。「無意識」の状況でふと浮かんだ直感を信じて、投球に「間」をつくって勝負する──。
そうすることで、牧田選手はあのとんでもないプレッシャーがかかる場面において、自分の中の「乱れる要因」をピシャリと抑え込むことができた

失敗やスランプの裏にはいつも、他人への意識が隠れている

余計なことやどうでもいいことにとらわれないための大切なポイント。それは、「選ばないで済む」「探さなくていい」ようにしておくことです

「ゾーン」は、科学的に見ると、自律神経の交感神経と副交感神経が両方ともハイレベルで高まったときに現われやすい

たとえば、仕事を終えて家に帰り、玄関のドアを開けたとたん、部屋中が散らかっているとしましょう。そんなとき、どう思いますか?
きっと、その光景を目にした瞬間に、“嫌だな”“うわっ、これを片づけるのたいへんだな”と思い、ちょっとささくれ立ったようなマイナスの気持ちになるのではないでしょうか。じつは、そういう小さなストレスを意識したところから、すでに病気や不調は始まっているのです

私たちの健康コンディションは、呼吸の状態がいいか悪いかで非常に大きな差がつきます。なぜならば、呼吸の良し悪しが血流の状態を決定づけているからです

車を運転する際に「もしかしたら、途中でガソリンが足りなくなるかも……」と不安になったことはありますか? 私にいわせれば、その時点でアウト。不安がよぎった瞬間に自律神経が乱れ、心身はストレスを背負わされたことになるのです。
同じように、財布の中の現金も「これだけで足りるかな」という不安がよぎったら、その時点でアウト。
ですから、ガソリンも現金も、不安になる前に早め早めに継ぎ足しておくべきです

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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