『身軽に生きる』

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医師、矢作直樹

たとえは悪いのですが、からだの維持は「蟻地獄(ありじごく)」に似ています。しっかりと前に進まないと、ずるずる後ろ(下)へと落ちます。
前に進む、つまり常にからだを動かす、鍛えていなければ、ずるずると衰え、さまざまな病気になりやすくなるのです。

皆さんの多くが望んでいる死に方は「ピンピンころり」でしょう。長いこと寝たきりになる状態を望む人などいません。でも、と考えます。ピンピンころりと旅立つためには、まずピンピンしていないといけません。普段から元気でないといけません。そのためには、もっとからだを動かすこと。

「疲れる、面倒くさい」そう考え、楽なほうへと流されないでください。
また、からだは「借り物」という事実をお忘れなく。私たちのからだは、なるたけ傷をつけずに、他界するその日に天へとお返ししなければなりません。その意識がなければ、からだへの感謝の念も生まれません。

すこやかに生きる。身軽に、無理なく生きる。私たちは皆、地球に住まわせていただいています。「お天道さまに、生かされている」この事実を、いつも忘れたくないものです。

疲れる、面倒くさい。こういう気持ちが強いとからだが衰える、
つまり老化も早いのです。好きなことや、習慣になっていることを面倒くさい、と思う人はいない。逆に、苦手なことや、嫌いなこと、必要ないと思っていること、時間がかかりそうなことなどは、面倒だと思ってしまう。その中の一つが、歩くことや体を動かすことです。

現代は、車社会です。特に、公共交通機関の発達していない地方では、ほんとちょっとした距離でも、車で動いてしまう。
都会に住んでいる人より、田舎暮らしの人の方が運動不足、という変な現象にもなっています。

「疲れる、面倒くさい」と言わず…体を動かす習慣を身につけましょう。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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