「ポジティブ思考は笑顔から」

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里岡美津奈

笑顔は作るものではなく、出すものだと思っています。人に喜んでもらいたいという気持ちが先にあり、それを無意識に表に出そうとして笑顔になるのです。とは言え、人間ですから、落ち込んでしまう時、辛くて気がふさぐ時、怒りを覚える時もあるでしょう。

でも、それは自分の捉え方で変わってくるものなのです。心と表情は切り離せないものですが、その心を作るのは自分の意識。
ネガティブなことでも、ポジティブに捉え方を変える。その手段が笑顔と言えます。

41歳の時に、乳癌を患いました。その時は、さすがに落ち込みました。でも、よく考えてみると、自分よりさらに厳しい人生を送っている人は大勢います。
そう考えると、自分はまだ恵まれていることに気付きます。謙虚に想像力を働かせることで、「これぐらいで済んでよかった」「命の大切さを学んだ」とポジティブに捉え、私は気持ちを整えることができたのです。

また笑顔は、今まで起きたネガティブなことと決別する手段でもあるのです。
過去には、戻りたくても戻れません。だったら、いい形で忘れて行く。
嫌な事は、笑顔で一瞬一瞬、決別する。次の一瞬一瞬を大切に生きる為に、また笑顔を出すのです。

「いつも笑っていなさいね」と言う母の言葉の意味は、そういうことだったと思っています。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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