「本音、実感の大阪文化」

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町田康

吉本新喜劇は、個人の矮小な欲望が全開だ。
くだらないけれど、笑ってしまう。

長年支持されているのは、
「よくぞ、言ってくれた」と共感できるからだ。

真実というものは、常に瞬間的なもの。
しかし、そのまま口にすると台無しになる。
思想や論理といった建前の後ろ盾が必要だから。

建前ばかりが先に立つと、
逆らえない正論や規制に縛られてしまい、
社会に面白味がなくなってしまう。

大阪人は、誰かが口に出してしまう。
瞬間的な真実に忠実だ。
そんな点では、大阪人はとてもすがすがしい。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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