難しい話を伝えるには

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日経産業新聞「新実践コミュニケーション改革」から。

さて問題です。
あなたはウィルスの研究者。
未開の奥地で2種類の強力な毒性を持つウィルスを発見。
ウィルスA:1秒ごとに2つに分裂する
ウィルスB:1分後に10億個にまで増殖する
この2つのウィルスが外部に流出したら
どちらがより多く蔓延するだろうか。

コミュニケーションにおいては、
相手の言うことをじっくり吟味する時間はない。
メッセージを受ける瞬間にその内容を把握し理解するのが普通。
いわば直感の連続。さてその直感を試すための上記の問題。
如何でしょうか。

70%程度の人がBと答える。だが、答えはA.
1秒ごとに2つに分裂するということは2秒後には2個が4個。
これが60回繰り返されるので
大したことがないように感じる。
だが、実際には10秒後には1千個になり、30秒後には10億個。
40秒後には1兆個。
1分後には115兆個の1万倍にまでなる。
直感で判断すると謝ることが多いという事例です。

コミュニケーションで伝える内容をトピックスごとに書きだし、難易別に評価。
低・中・高の3段階にして、難易度の高いものについては
丁寧に説明を尽くすようコミュニケーションを組み立てる。
ここで説明をはしょると、情報の受け手が
誤った理解をするということ。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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