同窓会で久しぶりに会った友達について思う

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人間関係というのは、これまでのいちばん良かったときの
関係性をベースに考えてしまう。
昔からの友達なら、これまでの長い関係性のなかでも、
いちばん仲が良かったときのことを念頭に、
付き合いを続けている。

若ければ若いほど、人間関係も短い期間でしかない。
年齢を重ねてくると、いちばん仲が良かった時期が、
10年前だとか20年前だとかいうことにもなる。
そういう思い出をお互いに共有しながら、
関係性をつないでいる。

ところが、人間だから、仲が良いことばかりではない。
いちばん仲が良かった頃に比べて、
よそよそしい関係になったり
軽い関係になったりして、
なんとなく心が傷つくこともあったりする。
しかし、人というのは、現在の関係性で繋がるものであり、
今つながっている関係性こそが現実だ。

〇余計な不安を背負い込まないで
過去の友達との関係性もウソではないが、
現在の関係性と過去の関係性というのは、別モノだ。
以前は仲の良かった人と現在もつながってはいるものの、
以前ほどの親密な関係ではなくなった。
だからといって、そのことで凹んだり、
大事なものを失ったなんて考える必要はない。

それは、たまたま現在の環境のなかで、
ちょっと疎遠になったにすぎない。
またどこかのタイミングで仲が良くなるかもしれないし、
そうならないかもしれない。

過去の仲が良い頃をふり返って、
「こうあるべきだ」と決めつけてしまうと、
その思い込みにとらわれて、相手に余計な期待をしてしまい、
余計な不安や悩みを背負い込んでしまう。

〇友達はあくまでも現在をつなぐもの
いかに馬があった友達でも、
その関係性がずっと続くわけではない。
自分も常に変わるし、相手も常に変わる。
相性というのは、どう転ぶか分からない。

それなのに、人間は、一度相性が良いと思い込んだら、
ずっと良いままだと期待してしまう。
その思い込みにずっと囚われてしまうと、
目の前の人間関係を素直に楽しめなくなる。

友達というのは、あくまでも現在繋がっている人。
そう考えれば、純粋に今を楽しめる。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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