分断が招くスタグフレーション(景気後退とインフレの同時進行)

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世界経済をスタグフレーションの影がおおう。
引き金は新型コロナウイルス禍とウクライナ戦争だが、
主因は米中覇権争いによる分断だ。

スタグフレーションは構造的危機だ。
米中対立はグローバル経済に冷水を浴びせ、
世界経済を鈍化させた。
安全保障優先の規制が市場経済をゆがめ
自由貿易を後退させた。
供給網の分断による供給規制で
家計は物価上昇に苦しみ、
企業はコスト増に悩む。
米国のIT大手の人員削減はコスト増に対する対策だが
景気を下押しする。

米中分断は半導体分断に象徴される。
バイデン米大統領の対中半導体規制や
台湾TSMCの囲い込みで
半導体分断が世界を巻き込んだ。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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