運命を知る

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江原啓之

なぜ私たちはこの世に生まれてきたか。
それは前世でやり残した課題をクリアするため。

今までの魂の歴史において、自分の短きところである
短所は補い、長きところである長所は伸ばし、
魂をより磨こうと決意して生まれてきています。
そのための課題となるカリキュラムを
自分でちゃんと決めているのです。

そして、私たちはカリキュラムを一番よく学べる学校として
家系や家族を、自らで選びます。
例えば、自分に何かしら学ぶべき課題があって、
そのために酒乱の父親がいる家庭を選んでくることもある。

前世の因果に、家系の因縁もあって、
現世に生まれてきているのが、今の私たちです。
そして今の自分の運は、「前世の因果」「家系の因縁」という
成分を含んで、因果として運ばれてくる運というわけ。

ですから、学ぶべき課題として自分を成長させるような
運が運ばれてくることもあるのです。

私たちがこの世に生まれてきた理由を考えても分かるように、
その多くは自分の短所を見つめる運と言えるでしょう。
だからといって、それが単純に不運ばかりだと
言えないのが難しい。

例えば、宝くじに当たるということを例に考えてみましょう。
多くの人は、宝くじに当たることを良運だと思うでしょう。
しかし大金が当たってその後の人生が不幸になった人の話は
枚挙にいとまがありません。

これが、身勝手なことをインスタントに選んでしまうという
課題をクリアするために、運ばれてきた運だとしたら?
単純に良運だとは言えません。

また、離婚する夫婦は、最初から離婚など予想せずに
結婚するはずです。
結婚したときは、「いい人と出会えて運がよかった」と
思っても、
結果的に離婚となれば、
「その相手との出会いは不運だった」と
なるのでしょうか?
結婚というものに憧れて相手をよく見ていなかった幼稚さや、
妄想で結婚してしまった安易さがあったとしたら、
その短所は前世からやり残した課題。
それが離婚という形で浮き彫りになっただけのこと。

しかし自分の短所を知り、
改善することで自分が成長したなら、
結婚も離婚も魂の視点から見れば
運がよかったと解釈できるのではないでしょうか。

前世という魂における過去のよい行い、悪い行い、
それらを清算するために運がやってくるとしたら、
幸運と見せかけた不運、不運と見せかけた幸運、
様々にあることでしょう。
現世だけでなく霊的世界の視点も持たなければ、
本当の意味での運は読み解けないのです。

〇経営学者で福島大学元教授の飯田史彦氏
経営学の見方から、「生まれ変わり」について

「生まれ変わり」など絶対にない、怪しい考え方だと
固く信じている人が、亡くなったあともし
「あの世があった」としたら、がっかりして、
絶望的な気持ちになる。
数字的に言えば、-1。

反対に、「生まれ変わり」があったら楽しいなと
思っている人が、亡くなってあの世に行ったときに
「あの世があった」としたら、思った通りだとうれしくなり、
幸せな気持ちになる。
これは、+1。

そして仮に、「あの世がなかった」としても、
何もないのだからプラスもマイナスもない、「ゼロ」。

つまり、「生まれ変わり」を信じた方が+1で、
得だということ。

あの世があるかどうかは誰も分からない。
しかし、あると思って努力した方が確率的に言っても得。

我々が生まれてきた意味は、生まれたときよりも、
少しでもましな人間になってこの世を去ること。
自分に起こるすべてのことがらは、
自分の成長のために「自らが選んだこと」と深く得心すれば、
どんなことも乗り越えられる。

毎日、自らの魂を磨きましょう。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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