『もうひとつの幸せ論』

Pocket

小林正観

「この前、すごく嫌なことがあった」と言っている人の顔は、
本人は気づいていなくても、
「頼まれにくい顔」になっている。

「この前、すごく楽しい出来事があったんだよね」と
言っている人の顔は、「頼まれやすい顔」をしている。

それを何十万回も繰り返しているうちに、
「頼まれやすい人相」と
「頼まれにくい人相」にはっきり分かれていく。

たとえば、あなたがクルマを修理に出すとき、
「修理の腕はいいけどいつも不機嫌で、怒りっぽい人」と
「修理の腕は普通くらいだけど、
いつもニコニコと明るい人」がいたとしたら、
どちらにクルマを預けたいですか?

「そんなつまらない修理をオレに頼むな」と
いうような人よりも、
「いいですよ、これくらいならすぐに直せますから」と
いう人のほうが頼みやすいはず。

また、上司が部下に仕事を頼むとき、
「すごく優秀なんだけどいつも不機嫌で、
『なんでオレがやるんだよ』
という表情をしている部下」と、
「能力はそれほど秀でていなけれど、
いつもニコニコして
『はい、わかりました!すぐやります』
と答える部下」では、
どちらに仕事を任せたいですか。

優秀な部下が2時間で終わるところ、
ニコニコしている部下は4時間かかってしまうかもしれない。

けれど、頼まれやすい表情をしている部下のほうが、
最終的には楽しく仕事ができて、
だからこそ自然と「会社の業績」も上がっていくだろう。

頼みにくい人には、頼みごとがいくことはない。
頼みにくい人は…

「いつも頼まれごとを断ってばかりいる人」、
「不機嫌な人、「不愛想な人」、
「言葉が冷たく感じる人」、「笑顔がない人」、
「暗い人」、「喜ばない人」、
「すぐに怒りだす人」、「偉そうな人」、
「愚痴や不平不満ばかり言う人」、
「悪口や文句ばかり言う人」等々。
それらは、すべて顔に出る。

それはたとえば…
いくら腕がよくても、不機嫌な医者。
いくら料理がおいしくても、不愛想な接客をする人。
何かプレゼントしたり、
とっておきの情報を教えてやっても
そんなに喜ばない人。

頼まれにくい人からは運が逃げていく。
なぜなら、運は人が運んでくるからだ。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

Pocket