中国「絶望」家族 

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メイ・フォン

計画出産弁公室は、人口警察だ。
民と十分に対話することなく政策を作り、
強制的に実行する。
そのためには、強大な権力が必要だ。

違反者からの罰金を収入源とするこの組織は、
透明性を欠き、恣意性と暴力性に満ちている。

経済発展のスピードが鈍化し、高齢化が進むと、
一人っ子政策は多くを背負うようになった。
年金が不足する一方で、
親孝行の基準は国が作りだす。
しかし、財力の無くなった子供たちは、
親と向き合う余裕もない。
親孝行の概念も崩壊してしまった。

行き過ぎた合理主義を強いた一人っ子政策は、
あまりにも多くの矛盾を生じさせた。
結婚できない男性、住宅ローンの奴隷、ニート、などだ。
養子縁組は人身売買と結びつき、
海外にも波紋を広げた。

人口抑制が一人あたりのGDP(国内総生産)を
押し上げたとしても、
親の老後を支える家族や労働人口の減少、
税収の減少は、社会福祉に大きなマイナスだ。

多くの中国人が「膨大な人口のせいで
社会福祉が行き届かない」という認識を持っている。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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