松下幸之助に学ぶモチベーション・マネジメントの神髄

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小笹芳央

不本意な職場に配属された新入社員が、不満を口にしている。
幸之助は懇々と、彼を諭す。
「10年、辛抱せよ」
彼は、その後、会社を支える幹部に成長した。

抜擢した人事では、
その人物が十分活躍できる環境を整えてやる。
きめ細かな配慮をして支えた。

大きな損失を出した幹部が、
叱責を覚悟して出向いてきた。
彼の説明を聞きながら
「1回目は経験、2回目は失敗になるから繰り返すな。」
幸之助は、彼に再起のチャンスを与えた。
病気になった幹部がいれば、自ら見舞って心遣いをした。

「成果が出るまで半年間、黙って見て欲しい。」と
幹部が頼んできた。
幸之助は「私は、1年でも、2年でも待つけどね。
世間が待ってくれるかどうか、それは私は知らんで。」
と言う言葉で幹部としての自覚を与えた。
経営については、厳しい姿勢で臨んでいた。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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