定年したら、やりたいと思っていたことが無くなった

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やりたいと思っていたことが、実は忙しさの中での逃避願望だった。もしくは他人からの受け売りに過ぎなかった。それが分かってシラケてしまう人が多い。

本心に向き合った時、やりたいことは無かったと気付く。その原因は教養不足だとも言える。

やりたいことを見つけるのに時間を費やすよりもとりあえず、興味が無くなった現役時代の夢を、義務のように実現することだ。行動することの快感を得て、意思→実行→快感の回路を太くする。面白いことに、そうなって初めてぼんやりとしていた心の欲求がはっきりしてくる。

日本人は外部から押し寄せて来る、やらなければならない仕事を、条件反射のように打ち返して過ごすのがあたりまえだった。だから、自分の心の欲求を行動に移す訓練ができていない。また心の欲求というのはオリジナルなものなのに、我儘という言葉で抑圧されてきたのでよけいに難しくなる。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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