『毎日が小さな修行』

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塩沼亮潤大阿闍梨

こうして皆様の前に立たせていただいている私は、 七年ほど前まで、人前でお話しするのが大変苦手でした。
しかし、一所懸命修行に勤めていると不思議なご縁に恵まれて、 ある尊敬する方から、 「あなたが体験したことを言葉に託して表現しなさい」 と世間に引っ張り上げていただいたんですね。

その出逢いをきっかけに、いただいたお仕事は、すべて天命だと思って 全国を息つく間もなく、講演で駆け回るようになりました。
ただ、世間的な注目を浴びるようになると 驕る気持ちも起こってまいります。 だから私は、「一に勤行、二に掃除、三に追従(人が喜ぶことをする)、 四に阿呆(素直になる)」というお師匠からいただいた教えを戒めとして、 「自分は、あくまでお坊さんなんだぞ」と 絶えず自分の心を本来の勤めに引き戻していたんですね。

この七年間で様々な経験をさせていただいて分かったことは、 日常のすべてが自らの心を成長させる 修行となってきたということです。 あれが好き、これは嫌いというような わがままな心をコントロールして、嫌なことでも逃げ出さない。常に前向きにトライしていくことを積み重ねてきた結果、 こうして皆さんの前でお話しするという 尊い仕事をさせていただけているのだと感じています。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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