ダイバーシティ・マネジメント

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内永ゆか子、NPO法人J-Win理事長

世の中のテクノロジーは、急速に進化し、IT・ネットワーク技術は進展した。このために、世界で起きたことが瞬時に自社や自分に影響を及ぼすようになった。

今では、情報収集力、情報発信力、コミュニティを作る力があれば、個人でも世界中の人とビジネスができる。
同時にビジネスオペレーションも変わった。組織内でステップを踏んで進めるモノカルチャーの20世紀モデルから、多様なアイデアを絞り込まずに、まず試しながら評価して行く21世紀型のヒューリスティックモデルへと移行した。

このような変化に対応していくためには、いかに多様な人材を活用できるかが重要だ。
また、多様かつ新たな視点が、従来の枠組みを超え、新たな組織の仕組みやビジネスモデルを創出していく。

その第1歩となるのが、女性の活用である。
IBMは、経営再建のためには、従来の価値観や慣習から脱却することが必須と確信した。そして、女性活用を単なる人事戦略としてではなく、経営戦略として位置づけ、見事にIBMを復活させた。
ルイス・ガースナーCEO「ダイバーシティは、女性のためにやったのではない。IBMのカルチャーを変える為にやったのだ。」女性のキャリアアップに必要な事は、キャリアに対する目的を明確に持ち、チャンスを生かして何事にもチャレンジすることだ。メンターを活用し、個人としての価値・強みを高めながら、社内外の人とのネットワークづくりをする。

一度、キャリアを駆け上がるための馬に乗ったら、降りない事が大事である。出来る限り多くの女性に、仕事を通じて自己実現する喜びを感じて欲しい。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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