『コンサルタントの経営数字の教科書』

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和仁達也

コンサルタントや士業が数字に強くなると、クライアントの経営判断に関わることができる。社長は「お金の悩み」を信頼できるコンサルタントに相談したいのだから、経営数字がわかると、社長の信頼を得ることができる。
じつはこのことは、サラリーマンでも同じです。数字が読める人は、やがて社長候補になるし、そうでなくても独立してコンサルタントとして社長のサポートができるようになります。

だからこそ、最低限の経営数字の読み方ぐらい知っておきたい。「問題に追われる、後手の経営」から脱却して、「課題を追いかける、先手の経営」にシフトできる「お金の出入り」に関われる、ということは、経営者の最重要事項である経営判断に関わり、影響力を発揮できる、ということです

〇経営判断につながるお金の話
1.適正採用人数の話
2.借入金の上限額の話
3.新年度の売上目標の設定の話

借入金が年間粗利の8割以内に収まっているか否かコンサルタントとしては、顕在化している問題ばかりを突くのではなく、社長が気づいていない課題をいち早く浮き彫りにして「今のうちからここに手をつけた方が良いのではないでしょうか?」と提案するほうが社長から評価されやすい

〇20年経っても変わらない社長の「お困りごとトップ3」
1.「会社のお金の流れが漠然としている」ことによるストレス
2.「社長と社員の立場の違いからくる危機感」のズレ
3.「次のワクワクするビジョンが見えない」というストレス

〇お金のブロックパズルを作るための「5つの質問」
質問1.売上はいくらくらいですか?
質問2.粗利率は何%くらいですか?
質問3.利益はいくらくらいですか?
質問4.人件費はいくらくらいですか?
質問5.借金残高はいくらくらいですか?

業種別に粗利率の高い順に並べると、サービス業:80%、飲食業:70%、製造業:50%、小売業:30%、卸売業:15%

〇「その他の固定費」支出を見直す7つのポイント
1.家賃の交渉 
2.仕入れ先の相見積もり 
3.保険の見直し
4.広告費の見直し 
5.接待費の見直し 
6.研修費の見直し
7.諸会費の見直し

きな支払いが伴う意思決定をする際には、
(1)投資回収できるか、(2)付随するコストは何か、の観点で検証

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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