報恩感謝の心

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白駒妃登美

昭和26年サンフランシスコ講和会議スリランカ代表ジャヤワルダナ氏の演説

「憎悪は憎悪によって消え去るものではなく、ただ慈悲によって消え去るものである」と仏陀の言葉を引用した。
アジアの諸国民が、日本は自由でなければならないと思っているのは何故でしょうか。それは、日本と我々の長年の関係によるものです。

アジアの諸国民の中で、日本だけが強力で自由だった。日本を保護者にして、盟友と見上げていた時に、アジアの諸国民が日本に対して抱いていた高い尊厳の為であります。
長年、西洋諸国に虐げられていたアジアの民にとって、大国ロシアを破り、独立を守った日本は希望の星であり、尊厳の対象でした。

ジャヤワルダナ氏は、この演説の中で、スリランカが、一切の対日賠償請求を放棄する事を明言した。
演説が終わると、称賛の声と拍手の嵐で、会場の窓ガラスが割れんばかりになった。
これによって、日本は特別な制裁を受けることもなく、今日の平和を享受することができた。日本人が古来、最も大切にしてきたのは恩という概念だ。
日本人を、一言で表せば報恩感謝の民族だ。スリランカに対して、感謝の気持ちを伝えられる日本人でありたいと思う。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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