スターウォーズに理想郷を見る

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スターウォーズの世界はあらゆる宇宙人の混在した世界である。そこには、どの宇宙人だけが支配者になることはない。唯一それが起こったのはシスの暗黒卿が帝王となった時代だけだ。
その宇宙人たちは、あまりにも違う思想と哲学を持ち、あまりにも違う宗教や文化を持ちながら混在している。現代ではこれをなしえるのは不可能である。
なぜなら現代においては世界中のいたるところにおいて、自分の考えと違うものをすぐに「カルト」だと扱ったり「差別」したり、自分の優位性を誇張することだけが常識だからだ。
そこには本質的な自由はなく実はファシズムと同じだ。その自由性を束縛しているものがこの地球上では各々の「正義の味方」なのだから困る。

「スターウォーズ」の世界においてそのような不自由性は存在していない。さらにいえばカルトをカルトだと扱う自由もあるが、その強制的権力が行使されないことにこそ自由というものは担保されている。そのような自由性があるからこそ生物は逆に大きな責任も負っていることとなる。

「スターウォーズ」の世界では本来は共和国に軍隊は存在しない。正義の象徴であるジェダイ(ジェダイの語源はサタン)騎士団が存在するだけだ。
だが惑星間や宇宙人同士で戦いがないわけではない。
お金も存在するがそれをどう使うかも自由であり、お金がなくてもかなり多くの場所で生きていける。
裁判さえ存在しない義理人情の世界もある。
悪の世界の中にさえ悪党同士のルールがある。
誰がどんな力を持ってもまた自由だが、誰かだけがすぐに大きな力を持てるほど甘い世界ではない。

それでいて惑星の多くでは人々は自然に共生しながら生活していることが多い。彼らのすべては自分の民族や自分の星に誇りを持っていて、癌細胞のように肥大化して自分を滅ぼすようなことはしない。
機械と人間の間にさえ微妙な協調と主従関係がある。
ただ単に自然回帰や古き世界に戻るという世界観ではなく、文明が進んだ中での現実的な解決案がそこには多数示されているのだ。

だが今の日本は「スターウォーズ」の世界には遠く及ばない、エセ民主主義のエセ自由国家なのだ。それを理想論に担ごうとしても上手くいきようがない。
だからこの後の各論においては、この「スターウォーズ」的な世界をイメージしながら、いかにすればより多くの人が「ましな自由世界」で生きていけるのか、を基本観念として進めていきたい。

そして最高を求めるよりも最悪を排除していくことを前提としていきたい。どのような人々と私が関わっていようが、それを無視した形で話を進めていくこと、「発想の根幹を変える」ということ、
「人を変えたり世界を変える前に己を変える」ということ、
「すべての対症療法をやめる」ということも基本概念である。
そこにこれまでの陰謀論的な構造を少しだけ加味すれば、現実策として最初に何をしていく必要があるかの答えになるであろう。

<99%の人に伝えたいこの日本を変える方法より抜粋>

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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