『ボボズ』

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デイビッド・ブルックス

この時代に成功する人は、アイデアや感情を商品にすることができる人たちなのだ。彼らは、片足を創造性というボヘミアンの世界につっこみ、片足を野心と世俗的な成功とを求めるブルジョアの領土に踏み入れている、高度に教育のある輩なのである

この時代の経済は、オリバー・ストーンのような変人を億万長者にし、ビル・ゲイツのようなものぐさの大学中退者に世界を牛耳らせている
情報化時代の全般的傾向は、教育に対して高い報酬を与え、教育のある者とない者との間の収入のギャップを広げている

50年代の最も望ましいカネは、相続したものであった。今日のBOBO体制下では、最良のカネは偶然に生まれたカネである

最も尊敬される職業は、芸術的自己表現と一緒に大金も入ってくるといったものだ。年に100万ドル稼ぐ小説家は、年に5000万ドル稼ぐ銀行家より、はるかに尊敬され、何百万ドルという自社株取得権を持っている
ソフトウェアのデザイナーの方が、何千万ドルもの株を持っている不動産デベロッパーよりずっと尊敬される

その人の社会的地位を計算するには、本人の本来の価値に反物質主義的態度を掛け合わせればよい
古いウェインでは男鹿、猟犬、家鴨、馬のような狩猟に関係した動物が好まれていた。新しいスタイルのウェインの消費者は、ペンギンとか乳牛、猫や蛙のような平和でユーモラスな動物のイメージを好む

ボヘミアンの最大の目標は、自己の拡張であった
人生はカネや物に捧げるにはあまりにも貴重すぎる
贅沢品に大金をはたくのは俗物だけだ。

BOBOは、必要品だけに大金を使う
台所のような実用的な部屋ともなると、もう使うカネは天井知らずだ。BOBOが出現するまで、台所は家の中では卑しめられた場所であった

BOBOたちは、いかにも贅沢そうなけばけばしい所有物を好まない。あたかも相手を感心させようとしているように見えるからだ。彼らは、いまだ大衆に発見されていない、しかし生活をより容易に、またはより興味深いものにする賢明なデザインの珍しい小道具を求める
あらゆる面で、隣人よりもほんのすこしカジュアルでなければならない
最もはっきりと見えるBOBO的精神主義の特徴は、彼らの懐古趣味である

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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