『最強の農起業!』

Pocket

畔柳茂樹

仕事人生を豊かにするコツは、仕事内容であれ、付き合う人であれ、働く場所であれ、自分が一番大事だと思うことで妥協しないこと、その上でそれが成立するシステムを徹底的に考えることです。

〇生産性の高い農業を可能にした3本の柱「無人栽培」「観光農園システム」「IT集客」
ブルーベリーは、トマトやメロンと違って永年性作物であるため植え替える必要がない
雨を極端に嫌う作物は、ハウス栽培が必須となり、設備投資額が多額になる。ブルーベリーは、雨に問題はなく露地栽培で可能なため設備投資面で有利
ブルーベリー栽培の必要経費の半分は収穫作業の労務費だとも言われていた。ただこれに関しては観光農園にすることによってお客様が自ら楽しんで収穫作業をすることで、一気に解決した
日本へのブルーベリー輸入量及び国内生産量は、年々増加の一途を辿っている
この農園では、畑全体にシートを敷いた。この農園の栽培法は、ポットの中に人工培地を入れて栽培しているので、畑の土を使うことはない。だから草が生えないようにシートを敷いたわけだ。これで、畑の草刈り作業からは解放された。
これで膨大な作業時間が削減された。年間約200時間は捻出できた
この農園は、女性ならノースリーブ、ミニスカート、ハイヒールでOKだ。よく使うコピーとして「ハイヒールで楽しめるブルーベリー農園」とうたっている
完熟したブルーベリーは観光農園にしかない
この農園は、全部で40種類のブルーベリーが揃っている。いつも40種類が食べられるわけではないが、常に最低でも10種類、多いときなら20種類ものブルーベリーを食べ比べができる
採れたての自家栽培ブルーベリーをぜいたくに使った数種類のスイーツを提供している
総労働時間3660時間の内訳は、オーナーの私が1360時間、家族780時間、パートさんが1520時間となっている。もうひとつの切り口で見ると農作業時間が1600時間に対して、観光農園の接客対応が2060時間となっている。

これを見てもこの農園は農業というよりもサービス業に近い
ホームページにはオーナーの想いと物語が必要
生真面目な日本人は、何か雑用が生じても仕方ないものと受け止めてしまいがちですが、仕事の余裕や利益は、ムダに対して妥協しないところから出てくるものです。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

Pocket