『世の中のしくみ』

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斎藤一人

21世紀は得のさせっこの時代なんです。自分は会社でどうやって得をさせるのか。社会に対してどうやって得をさせるのか。その人が、無理なくやれることをやるの。

「いい就職口ないかな?」っていう人に「たとえばどんな会社?」って聞くと、「給料が多くて、休みが多くて、安定しているところ」とかって、自分の得ばかり考えてるの。
「あなたの人生は悲劇になるよ」って言いたくなるの。だって今の世の中は得のさせっこの時代なんだから、その時代に合った生き方をしてないと、辛いんだよね。

女にモテたかったら、女にとってお得になればいいの。それで、昔は男らしい人がモテたの。なぜかっていうと、男らしくないと稼げなかったから。でも、今の時代は女性もトラックに乗ったり、いろいろな仕事をするようになったの。そうなると、女が求めるのは男らしい男じゃないの。求めるものが違ってくるんだよ。
それで神は、女の人に対して向上心をつけてる。だから女性は、つきあって向上する男性が好きなんだよね。食わしてくれる男じゃない。いちばん嫌がられるのは、自分の向上の邪魔をするような男なんだよ。「あれもするな!」「これもするな!」じゃなく、「仕事でもなんでもやってみな」って。
それで「失敗したら俺が食わしてやるからな」って言える人がモテるの。なぜかっていうと、相手にとってお得じゃないとダメなんです。旦那でもなんでも、お得じゃないのはダメ。

世間には社長だからって威張ってる人がいるけど、威張っているのを見ただけで人は不愉快だよね。
それだけでもう、その人はお得じゃない。だから私は「一人さんが来てくれて良かった」って思ってもらえる自分でありたいの。そのために重要なのは自分の機嫌は自分で取ること。私は人に機嫌を取らせたりとか絶対しないの。なぜかっていうと、私はいつも機嫌がいいの。

誰かに会ったから幸せとか、こんな話を聞いたから幸せとかじゃなくて、あなた自身が会って得した、話を聞いて得したって言ってもらえる人になってほしんです。

たいていの人は、まず自分の得になることを考えてしまう。なぜなら、今まで我々が価値観として教わってきたことは、「勝つこと」や「得になること」ばかり。それが、行き過ぎると、自己中心的な人だったり、利己的な人だったりする、嫌なヤツだ。
相手の得になることは、相手が喜ぶこと。喜ばせ上手は誰からも好かれる。それが、会うと嬉しい人、楽しい人、そして、お得な人。
「得のさせっこの時代」まわりの得になることをいつも考えて、誰かを喜ばす人になろう。

エンジンオイル、OEMの仲間の経営塾より

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