自分の存在価値を知って幸せになる

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コップの機能を考えてみます。お湯を溜める、水を入れるなど2つの機能があります。新幹線を考えてみると、物を運ぶ、人を運ぶなど2つの機能がありあります。機能というのは、つまり役割ということです。その役割をいくつ果たせるのか、と考えてみると、鉱物の場合、だいたい2つくらいの機能があります。
では、植物の場合はどうでしょうか。木の実を落とし動物にえさを与えている、二酸化炭素を酸素に変えている、防風林、防砂林などの役割もあり、いろいろと考えていくと、20くらいの機能がありそうです。
では、動物の場合はどうでしょうか。動物は、食物連鎖の中に存在していますから、自らが餌になってほかの動物を生かすこともしています。また、種を運んだり、最近では人を癒すペットとしての役割も持っています。こういったものも含めていろいろと考えていくと、200くらいの機能がありそうです。
では、人間の機能というのはどのくらいあるのでしょうか。私はそれをずっと宇宙に問いかけていました。そして、2年後に次のような答えがきました。「人間の機能は、喜ばれた数だけ存在する」たとえば、満員電車の中で、おばあさんに席を譲って「ありがとう」と言われた。その瞬間に、「私」がこの世に生まれた意味が一つ誕生しました。駅で、びしょ濡れになっている人がいて、自分が帰る方向が一緒だったから、「途中まで一緒に行きましょうか」と言って、「ありがとうござます」と言われたら、それがまた一つの機能になるのです。
しかも、相手は人間だけではありません。たとえば、ここにグラスがあって、これをドンッと乱暴に置いたら割れてしまった。そうすると、このグラスの魂は「ああ、この人に持たれたくなかった」と思うわけです。喜ばれていない。けれども、本当に心を込めてそっとおいた時には、「ああ、この人に持ってもらってよかった」と思ってもらえる。それが、「喜ばれた」ということです。
人間だけではなくて、すべてのモノから喜ばれた時に、「私」という存在は機能を持つことになる。実は、この世に生まれたことの意味は、喜ばれることであり、その機能の数は、人間だけは上限がない。今、「私」がそのことに気がついて、自分がそのように生き始めると、人間である「私」の機能は、無限に増やすことができます。人間だけは、自分の意志によって、機能をいくらでも増やすことができる。人間の喜びや幸せというものは、最終的には、自分が喜ばれる存在であることに尽きるようです。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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