効果的に学習する

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これについてはいくつもの方法がありますが、ここでは2つをご紹介します。ひとつは復習(バックトラック)することです。そして、誰かに説明する。もうひとつは、シンプルな法則につなげることです。

人間は何かを学んだ際、48時間以内に復習しなければ全体の約80%は忘れ去られる。つまり20%しか定着しないということになる。しかし、48時間以内に復習すれば50%も定着する。さらに、24時間以内に復習して、学んだ内容を誰かに説明すると80%も定着する。
基本は、何かを学んだあと、できるだけ短時間に学んだことを復習すること。

そして、「誰かに説明することがなぜ大切か?」それは、誰かに説明することによって、バラバラになっている知識が整理され、脳の中に体系化されて記憶されるためだ。
なぜなら、誰かに説明して解ってもらうためには、順序立てて、解りやすく説明しなければならないので、誰かに説明するプロセスの中で自然に頭の中が整理され、知識が体系化されるからだ。
みなさんも、何かを学んだ後、それを誰かに教えている時に、より深くそれを理解できたという経験が過去にあるのではないでしょうか?私たちが何かを記憶する時、「体系化してつながっている知識」は強い記憶として残る。しかし、「断片的な知識」はすぐに忘れてしまう。

そして、私たちが効果的に学習するためにもう一つ必要なことがある。それは「シンプルな法則につなげること」。
たくさんのことを学んだ時、数日で何を学んだのか思い出せなくなったという体験はないでしょうか?例えば、NLPの法則を仮に20個、ここでみなさんにお伝えしたとします。そうすると、おそらく、ほとんど忘れてしまうか、どれ一つとして思い出せないようになる。しかし、3つの法則をお伝えしたとしたら、すぐに覚えてしまって、いつでも思い出せるようになる。
人間は一度に記憶できる数に限りがある。ある心理学者は7±2だと言っている。もちろん、特別に努力したり、特別な記憶法を使えばそれ以上の数を覚えていくこともできるが、人間が一度に記憶できる数は多い人で9であり、少ない人で5が限界だ。だから、企業などで作成される社員の行動指針などはできれば5~9つ位までが理想と言える。この数ならばいつも意識にとどめておくことができるからだ。仮に9つ以上になったらどうするか?その場合はグループに分ける。例えば9つの指針をA・B・Cと3つのグループに分けてそれぞれに3つずつの指針とするのです。そうすれば指針Aは○・△・□、指針Bは×・●・★といった形で理解しやすくなる。

そして人間が同じ一度に記憶する限界が5~9とお伝えしたが、実際には3つと考えた方が現実的だ。
「人間は3つならよく記憶して、なかなか忘れることがない」と、私のクライアントで心理学に精通している人が言っていた。その人は会社の経営をされていて、経営方針をシンプル3つに分類して社員に伝えていた。私も、それをすぐに理解し覚えることができた。私はかなり勉強好きで、様々な学習をするのは得意だと思っているが、セミナー等で5つ6つの法則を学んでも、何も覚えていないことが多かった。しかし、シンプルに3つ位の法則にまとめてあった場合は、いつまでもよく覚えている。

みなさん、同じような経験はないでしょうか?せっかく何かを学んでも、使うことができなければ、あるいは覚えていなければ、役に立たない。よって、効果的に学習するためのコツとして、3つ位のシンプルな法則をかかげて、それにつなげて理解するという方法をおすすめします。

エンジンオイル、OEM仲間の勉強塾より

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