「 禅の美」

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桝野俊明

不均整 
均整を破る。左右対称にしない、完全なる形には終わりがある。 
終わりが無いという事は、一生修行である。 

禅では、終わりを設定しては、いけない。

脱俗 
俗を脱すること。自然 人が作庭した庭であっても、 その作意を感じさせないようにデザインする。

簡素 
禅の美しさとは、できるだけ省いて行く そぎ落としていく美である。 その取り除いた上に、最後に残ってくるものは 何なのかを、もうこれ以上取れないという所まで もっていく。

静寂 
心の静けさというのは、森の中とか静かな所だけではない。 街の中の雑踏に居ても、日々の暮らしの中に居ても 自分の心を静寂に保つ事が出来るのが、最高の静寂だ。 
動きながらも、その中で、心の静、 静かにする事が出来るのは最高の状態である。

枯高 
気持ちがポンと飛びぬけましたよ。 あるいは悟りましたよという、臭さすら感じさせない。枯れ切って、すごい気高さがある。

幽玄 
限りない玄、含蓄、深さ、どこまでも奥深さを示す。 
すべてを見せないで、想像させる所を残して行く。

エンジンオイル、OEMの仲間の経営塾より

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