桝野俊明
西欧の教会の回廊は、外部と内部の中間領域にあるが
インテリア(内部)に近い感覚だ。
それに対して、日本の回廊は、屋根が掛かっているが ここを歩いていると、 庭の中を歩いているような感じになれる。
このように、外部空間と内部空間が一体になれる空間を尊いと
日本人は考えて来た。
ヨーロッパの庭は、非常に大きく、左右対称式である。
シャトーと言われる建築は石造り。
どんどん上に上がって行く作りなので、上から見下ろした時に綺麗に見せる。 だから、模様にするか、遠くで景色が消えて行くように作る。
庭は庭、建物は建物として、建物の壁で仕切り、主従関係を作っている。
それに対して、日本では、建物も庭の中の一構成として存在している。
左右対称ではなくて、すべてバランスで考えて行く。
エンジンオイル、OEMの仲間の経営塾より