「経験は色あせない」

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 村木厚子

厚生労働省で、生涯にわたる健康づくりは大きな政策課題だ。様々な検討をしたが、一番は「生涯現役」だった。活躍の場所がある事ほど、健康維持に効き目のあるものはない。問題は、高齢になるほど個人差が大きくなり、気力や体力に合わせた多様な出番を用意しなければならない。

それまで勤めた会社で引き続き働く、一定の年齢で体力に合わせて転職する、シルバー人材センターのように臨時的、短期的な仕事をする。そのような多様な選択肢が必要だ。

秋田県藤里町の発想は素晴らしい。「町民すべてが生涯現役を実践するシステム作り」として「プラチナバンク」への登録を呼びかけている。求める収入、仕事時間、やる気、経験に応じてバリバリ働く形から、支援付きで働く形まで、自分のスタイルで仕事ができる。ディサービスに通っている人でも登録できる。これなら、誰でもが参加できる。

映画「マイ・インターン」を見た。アン・ハサウェイの経営する会社に、シニア・インターンで入ってきたロバート・デ・ニーロ。彼は、シニアならではの知恵と経験で彼女を助ける。シルバーやプラチナは素敵と思わせてくれる映画だ。ポスターには、「Experience never gets old」経験は色あせない。とあった。

エンジンオイルのOEMの仲間の勉強塾より

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