心の朝(イソップ童話)/オイル買います売ります

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ある男が、神像を彫って市場へ売りに行った。しかし、誰も買ってくれない。

「金儲けの御利益あらたかな、福の神は要りませんか」

通りかかった男が、売れない神像を指して言った。「本当に御利益があるのなら、なぜ他人に売るのだ。自分が、その御利益にあずかればいいじゃないか。だいたい、お前の店は、さっぱり繁盛していないぞ。」

例えば、商売繁盛を説くコンサルトならば、自分が先に繁盛していなければいけない。

笑顔を説くなら笑顔が、笑いを説くなら笑いが無ければ、誰も、その人の話を聞かない。

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