『鬼速PDCA』

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冨田和成

「大きいものが小さいものに勝つ」のではなく、「速いものが遅いものに勝つ」タイの農民は日本の3倍の速さで米作りを習得するそうです。なぜかというと、タイでは3毛作ができるからです。1年に3回、米をつくることができるから、1年で日本の3年分の経験が積めるというわけです

フィードバックが頻繁にあれば、それだけ人は速く成長する。ユニ・チャームでは、週次マネジメントを行っており、年52回、PDCAサイクルを回しているそうです。頻繁なフィードバックは、人を育て、良い成果につながる

ビジネスモデルで企業価値が測られる時代は終わった。そうではなく新しい仕組みやサービスを鬼速で生み出し続けられる組織力と、市場の変化に瞬時に対応できる柔軟性を持った企業こそ、激動の時代を勝ち残れるのである

人が不安や疑問を感じ、歩みを止めてしまう原因は3つしかない。
・「自分はどこへ向かおうとしているのか?」 (ゴールが見えない)
・「果たしていまの努力は意味があるのだろうか?」 (道が見えない)
・「この方法のまま続けていていいのだろうか?」 (手段が見えない)

人は明確な基準が与えられない状況下では、常に「気楽さ」と「緊急性」の2つの基準だけで行動を決めてしまいがち
抽象的なアクションを「毎日、朝6時に起きて5キロ走る」「今日、夕食後の2時間を使ってネットで検索する」といった具体的なタスクとしてスケジュールを押さえてしまえば、もはややらざるを得ない状況に自分を追い込むことができる。
加えて、やることが具体的だと、取り組む意欲が増すという大きな効果もあるPDCAはどのような対象でも回せるのでゴールは何でも構わないが、その際に注意してほしいポイントが3つだけある。
期日を切ること。定量化すること。そして適度に具体的なものにすることだ

〇「やること」の優先度づけを行うための3つの基準「インパクト(効果)」「時間」「気軽さ」仮説精度を支えるのが『因数分解能力』である。
数学で使う言葉になぞらえているが、要するに、「ゴール」と「現状」を構成する因子をどんどんリストアップしていく考え方だ
簡単な課題は「質×量」で切る

〇KPI(Key Performance Indicator)未達の4大要因 
※KDI=Key Do Indicator

A.行動が伴っていなかった(KDIが未達)
B.行動は合っていたが不十分だった(DOの不足)
C.想定していなかった課題があった(課題が未発見)
D.仮説で立てた因果関係が間違っていた (KPIとKDIの連動性が取れていない)

〇課題が潜んでいる可能性が高いものを掘り出す質問
「この人だったから問題だったのでは?」
「この情報だったから問題だったのでは?」
「この地域だったから問題だったのでは?」
「この時間・時期だったから問題だったのでは?」
「このターゲットだったから問題だったのでは?」
「このコミュニケーションだったから問題だったのでは?」

エンジンオイル、OEMの仲間の勉強塾より

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