あえて数字からおりる働き方

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尾原和啓
あえて数字を追う世界から降りることで、「意味のある自分」を見つける。
相手視点に立ったギブをして、相手の視点を獲得し、経験を増やしていく。
そうすることで、やがて何者かになれる──。

実戦のテストの中で勝ち抜いて実力が証明されていることを
「バトル・テスティッド(Battle Tested)」と言う。
まず目の前の相手に貢献することで、
この「バトル・テスティッド」の状態を目指す。
そこからネットやソーシャルでの評判を獲得し、経験の拡大再生産を繰り返す。「役に立つ」から「意味がある人」が生き残る時代

遠くに離れていた個人とサービス、需要と供給を、物理的距離や時間に関係なくインターネットが繋いでくれるようになった。
企業を主体としなくても、個人が寄り集まってサービスを展開したり、
仕事をしたりできるようになったのが、今の時代の大きな流れだ。
ソーシャルの発達によって、アメリカではすでに10代の若者が、
大学に入らずに、ネット上での活躍や、多数の人からの推薦が可視化されて、
グーグルにスカウトされるようなことが起きている。

人のあるべき助け合いとは、自助、互助、共助、公助の4段階で行なうもの。
これからの時代は、「互助・共助のつながり」をいかに個人がつくっていけるか

目の前の誰かにとっての“何者か”になることを、
幾通りも繰り返すことによって、“みんなにとっての何者か”になれる。


相手が何を必要としているかを理解する。

これからは、この演繹と帰納の、中間にある考え方が求められる。
それが「abduction(アブダクション)」だ。
少数のデータから帰納法で特徴の仮説を出し、
その仮説に基づいて小さな演繹法で他の異なるグループに転用することで、
仮説を検証する。
そうやって変化の時代に合った高速なループを回すことが大事だ。

着想は、自分から遠いものに恋することで生まれる

エフェクチュエーション実践の4原則
(1)手の中の鳥の原則 当たり前の能力や、できることから
(2)許容可能な損失の原則
(3)レモネードの原則 酸っぱいレモンの方がレモネードとして売れる
(4)クレイジーキルトの原則 自分にできることからアイデアをスタート
   させると、だんだんと人脈ができていく。

モノではなく、システムに焦点を合わせる

エンジンオイル、OEM、アルコール、除菌、マスク。
これらの課題にも有効に使っていきたいと思います。

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