『変わる 心を整え、人生を楽にする73のコツ』

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医師、矢作直樹

あの人はいいなあという憧れがいつか、
「なぜアイツが」という負のエネルギーに
変わることがあります。
これが嫉妬であり、嫉妬は相対感、
つまり他者と比べることで生まれます。

お金、容姿、地位、立場、実績、家族、恋人、キャリア、
人望など、
嫉妬には様々なものがあり、その強さも大きかったり
小さかったりします。
いずれにせよ、劣等感を勝手に感じ、
自分を信頼していない状態です。

そこで、自分が劣等感を抱く理由、嫉妬する理由を、
少し考えてみましょう。
なぜ腹が立つのか?なぜ執拗に避けるのか?
なぜ陰口を言いたくなるのか?

自分の中にある淀んだ感情に注目し、
その感情の構成要素を分解してみるのです。

嫉妬の要素は家庭環境、容姿のコンプレックス、
学歴コンプレックス、
大手企業への就職・独立起業、上場という
絵に描いたような成功者といったあたりでしょうが、
人は人、自分は自分です。

私たちが、この世に生まれてきたのは
「個として学ぶ」ためであり、
これが人は人、自分は自分です。

成功者と呼ばれる人にも、それをテレビで見る人にも、
違うお役目があります。
自分のお役目に気づき、お役目をまっとうすることが
唯一の使命です。

誰かに対して劣等感を感じるのではなく、
今の自分をよくチェックしてください。
仕事は楽しいのか、恋愛は楽しいのか、
親や子や友人と一緒にいて楽しいのか。
もし楽しいと感じないなら、
どうすれば楽しくなるかを想像してみてください。

今の自分が楽しければ、誰かに嫉妬することもなくなり、
相対感・劣等感も自然と消える。

誰かにSNSで「いいね!」するのと同じように、
もっと自分に「いいね!」できるはずです。

《人には「お役目」があると気づけば、嫉妬は遠のく》

エンジンオイル、OEM、アルコール、除菌、マスク。
自分のお役目は何か。天職は何か。
何をするにしても、それを分かり、受け入れると
楽に、幸せになれそうですね。

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