ホモ・デウス

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ユヴァル・ノア・ハラリ、歴史家

AIの発展によって人類は、超人類(ホモ・デウス)に
アップグレードされていく。
新しいテクノロジーの利益を享受する
一部の富裕層だけが超人類に進化できるが、
残りの大多数は現生人類のまま取り残され、
超人類によって自然淘汰されてしまう。

このようなディストピア(反理想郷)は、
どのような時代にも生まれる可能性がある。
かつてのナチスのように・・・

そのような政治の暴走を抑制できていたのは、
自由や民主主義に価値を認める政治哲学が
広く共有されていたからだ。
しかし、旧来の政治哲学が新しい技術に
対応できなくなっているため、
世界に不安が広がっている。

新しい政治哲学のキーワードは、
「全ての人間は、間違える可能性がある」ということだ。

ビッグデータの集中管理を使い、
AIによって人々の生活を統制する社会ができたとしても。
それは、為政者が間違い得る可能性があるということを
前提にしたシステムである。
間違った理論が現実と食い違った時に、
その体制は破綻する。

人間の科学も深層学習で進化するAIの知識も、
あくまでも暫定的な知である。
すべての科学的真理は、
将来に間違っていたと証明される可能性を
常に持っている。

その前提で、社会の持続を維持するためには、
個々人や複数のAIが試行錯誤しながらも
学習する自由を保障せねばならない。

全ての人間は間違いを起こし得るという前提での
新しい政治哲学は、人間の自由の保障を最優先する
ものになるだろう。

エンジンオイルのOEMの他にマスク、除菌剤と
アイテムを増やしていきますが、
この謙虚な姿勢を忘れてはなりません。
人間は誰でも間違いを犯す。

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