戦争にも目的がある

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上岡 龍次

戦争全てを否定することは容易。
しかし、現実世界は良い戦争と悪い戦争が存在する。
この現実を無視し、全ての戦争を否定すれば
自分の人権も否定することになる。

国家の戦争目的
A:主権を護る
B:覇権を争う
C:利権を争う
D:主義・宗教を争う
E:国内権力を争う
F:植民地争奪
G:略奪

人類の戦争観では、植民地争奪戦と略奪が目的の戦争は
悪い戦争と見なされた。
しかし、他の戦争は良い戦争として見なされている。
良い戦争の典型が「主権を護る」目的の戦争。
何故なら、国家主権が国民に人権を与えているから。
国民は国家主権を失えば無人権になる。
だから、主権を護る戦争は良い戦争になった。

全ての戦争を否定すれば、自らの人権を否定することになる。
さらに革命も独立戦争も否定するから、
国に対する闘争も否定することになる。

平和論者は、革命と独立戦争を経験した国を
否定していることに気付いていない。
戦争は善悪論ではなく、国民の人権を軍隊で守る強弱論。
国民の人権は国家が与えるから、
国家は滅びないために戦争する。
国家の戦争目的は、国民を無人権にしないため。
国家に戦争するなと言うことは、
「私を無人権にしろ!」と言うことになる。

こういった勘違いは、エンジンオイルのOEMには
持ち込まないようにしよう。

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