映画「マネーボール」より

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米国メジャーリーグ球団、アスレチックスの
ゼネラルマネージャーのビリー・ビーンが
統計分析によるコンサルティング手法を導入した。

ビーンは低賃金の球団で
効果的なチーム編成をするために、
統計手法を積極的に活用した。

チームの勝利に貢献する出塁率の統計指標が高いが、
従来の個人成績が低く報酬の低い選手を優先して
チームを編成した。

この結果、2003年にはヤンキースの3割の予算ながら、
勝利数は同じといった生産性の高さを示した。
米国では、そのために中小企業経営者の
カリスマとして有名である。

彼はスカウティングでコーチの直観に頼らず、
チーム勝利への貢献に関する
費用対効果の指標を重視した。

だが、野球人、特に監督やコーチは、
彼の現場主義否定に反感を持ち、
優れた選手が育成できず
真に強いチームを作れていないと批判した。

実際、彼のチームはワールドチャンピオンにはなっていない。
有力選手も彼の球団を敬遠した。

企業で言うならば、
現場主義の生え抜き管理職と、
コンサルティング手法を重視するトップとの
考え方の対立と同じだ。

エンジンオイルのOEMの営業にも、
統計分析を取り入れたい。

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