『すごい手抜き』佐々木正悟

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心理学ジャーナリスト・ライフハックの専門家

メルマガを11年も続けていると、
「どうしてそんなに続けられるんですか?」と
よく聞かれるのですが、
その答えは「習慣化しているから」です。

毎日書くから続く。
型を決めているから続く。
要するに、ラクをする仕組みを作り上げているわけです。

仕事も同じで、どこかに「ラク」する要素を入れておかないと、
安定的なクオリティを実現することはできません。

人間には好調/不調がありますし、
時間や体力などの資源を
いつでも十分持っているとは限らないからです。

そこでおすすめしたいのは、完璧主義を脱し、
より目的志向になるための「手抜き」のススメ。

・手抜きを仕事に活用してこそ、一流と言える 
・一切の手抜きができない人というのは、
 必死に完璧を目指した挙 句、途中であきらめる 
・すべての失敗を耐えがたく感じるというのは、
 物事の軽重を判断 する能力を欠いている

「ここぞというところで力を発揮する」ことができるのは、
逆に言えば
「ここぞというところ以外で手を抜いている」とも言える

「周囲が選手にやれないことを期待して、
そのうちだんだん選手自身も“できる”と思うようになると、
うまくいかなくなる。
“できっこない。”それを理解できない選手は、
プロ野球では生き残れない」 
(落合博満 中日ドラゴンズ元監督)

世の中には、誰かができっこない目的に向かって
時間を費やしてい る間にも、
できることだけをコツコツと着実にこなしている人が必ずいます。
そして、そういう人は成果を出すのが、
地味に見えて早いものです。
なぜなら、「できること」しかやっていないからです

「いつも全力を尽くす」から「習慣化する」というやり方に切り替える

習慣化で、安定的に仕事を進めることで、
質と量は、ほぼ担保されるのです。
私たちは何事においても、
繰り返すほど、うまくなるものです

特に「手を抜く」べきは「最初の一歩」なのです。
「最初の一歩」を踏み出さないと仕事は進みませんし、
踏み出してしまえばいくらかでも、そのまま先に進めます。
そして「最初の頃」ほど修正しやすいし、
時間に余裕もあります

アスリートがよく言うセリフに
「勝てないときには、負けない方法を考えろ」
というのがあります。
調子がよいときだけ完全勝利を目指し、他は全部負け、
というのではアスリートは勤まりません。
仕事もそれと同じなのです

迷惑を一切かけない人よりも、
迷惑をかける人のほうが好かれる

仕事というのはある意味で、
「他人が起こしたトラブルをケアすること」です

完璧主義のハードルを低くすれば、
自分および世界に満足できる点が一気に増える

ある種の仕事は間違いなく
「結果的に◯◯ができればいい」はずです。 
それを確認するべきなのです。
そうすれば、本当にするべき仕事だけがわかるので、
自分にとっても相手にとってもムダがなく、
短時間で仕上げることができるのです

完璧主義的な人というのは 
自分→肉親→家族→親友→友達→知人→他人 の順に
犠牲にしていきます

もちろん、仕事は原則完璧を目指すべきだし、
だからこそ日本の仕事は世界から尊敬されている訳ですが、
それゆえに挑戦心を失ったり、挫折したり、
ムダなストレスを抱える必要はありません。

オンジンオイルのOEMも、習慣化した方が良い作業もありますね。

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