『スタンフォード大学 夢をかなえる集中講義』

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ティナ・シーリグ

「日本は世界一の長寿企業」とよく言われますが、
じつはこれは、「挑戦者が少ない」ことの結果でもあります。

なぜなら、企業の存続を脅かすものは
ライバルによる参入であり、 
それが少なければ、存続する企業が多いのは
当然の帰結だからです。

事実、日本の起業率は諸外国と比べても著しく低い。 
当然、起業家精神も教えられていないのです。

今日、スタッフとある悲惨な事件について話していました。 
「なぜ、そんな悲惨な状態になっても
組織を飛び出さないのか」 
「自殺するくらいなら、やめればいいのに」

起業家精神というのは、未来を自分の手で切り拓けるものと
考える精神のことです。

若い頃、この起業家精神を教えていれば、
どれだけ多くの自殺者を救うことができたか。
理不尽な社会の現状を変えるべく、
立ち上がる若者を増やせたか。

未来は自分自身の手で切り拓くことができる、
という起業家精神を若い人たちに教えないのは、犯罪的な行為だ。

★インベンション・サイクル
(ひらめきを形にし、夢を実現するまでのサイクル)を
構成する四要素 
・想像力 
・クリエイティビティ 
・イノベーション 
・起業家精神

行動してはじめて情熱が生まれるのであって、
情熱があるから行動するわけではない

限界だと思っているものは自分で決めたものに過ぎず、
自分で想像できることに限られる

やってみて初めて自信が生まれるのであって、
自信があるからやるわけではない

「危機を無駄にするのはもったいない」
(経済学者ポール・ローマー)

ばかげたアイデアを考えることは、
何ができるのかを探っていくことでもあり、
それによって自分の思い込みが明らかになります

いちばん面白いアイデアは、
もうアイデアが出尽くしたと思った後に出てくる

前例のない大胆なアイデアは徹底的に叩かれ、
死の寸前まで追い詰められるものです。
それに屈することなく、
長期にわたってやり続けられるイノベーターだけが、
成功することができるのです

ブランソンは言います。
「チャレンジとは、大きなアイデアをもとにやり切ることだ。
大きなアイデアがあるなら、試してみるだけだ。 
失敗してばったり倒れたら、
起き上がってもう一度トライすればいい。
失敗から学ぶのだ。
そして、成功するには、
人々の生活を向上させなければならない」

増幅型リーダーとは、
周りのやる気を高め最高の仕事をさせる環境を整え、
有能な人材を惹きつける人たちです。
想像力をかきたてるような大胆な課題を与え、
建設的な議論が活発にかわされる文化を育て、
部下に当事者意識をもたせ、活躍すれば
手柄をその人のものにします

アイスバケツ・チャレンジがここまで広がった背景には、
三つの鍵があります。
第一に単純さ(頭から氷水をかぶることほど
単純なことはないでしょう)。
第二に意外性(ふつうは、氷水の入ったバケツなど
選ばないでしょう)。
そして、第三に、つぎの人にバトンを 
渡さなくてはいけない、というルールです

集中力がないと、たちまちカリスマ性は失われてしまいます

ビジョンが大きな影響力をもつには、
熱心な支援者が一定数以上必要

自分がこうありたいと望む将来をイメージするだけでなく、
そこにたどり着くまでに克服すべき障害についても
イメージしておく

ニューヨーク大学ヘザー・バリー・カペスと
ハンブルク大学ガブリエル・エッティンゲンの実験によると、
「ある事について望ましい結果をイメージするだけだと、
それに注ぎ込むエネルギーが低下する」らしいのです。

何かを本当に成し遂げようとするなら、
ネガティブ面も想像しておく必要がある。

エンジンオイルのOEMでも、新しいチャレンジをする時には、
どんな障害があるのかよく考えて行こうと思いました。

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