低い心はすべてを動かす/オイル買います売ります

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水は低い方へと流れてゆく。木の葉があったら、それを押さえつけて上を流れる事は無い。木の葉を浮かべて、低きへと流れてゆく。

浮かべた水が動かし、浮かべられた木の葉は、動かされている。浮かべられた木の葉が勝って、浮かべて下にいる水が負けたのではない。

大衆を自分の思う方向へ引っ張っていく場合、自分だけが一生懸命動いても、相手が動いてくれなければ、目的は達せられない。

相手の足が、相手の心が、大地にベッタリと付いている間は、決して動かない。動かすには、まず浮かべねばならぬ。浮かべるには、相手の足元に心を置かねばならぬ。

低きについて、浮かべても、動かすのも、必ず相手の幸福を考えて行動せねばならぬのである。

低く心を使うという事は、百人よりも千人、千人よりも万人と、より多くの人の足元に心を置く事である。それは、結局、広いという事になる。

朝、人と会った時。低い心を使って、こちらから先に挨拶すると、相手は直ぐにいい気持ちになって浮かぶ。そして、挨拶を返して来る。

低く出れば相手は浮かび、浮かべば動き始めるのである。水は低きへと、限りなく流れる。それに、すべてが浮かんで動かされる。水の低き心こそ、一切を動かす力である。

 

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