元伊藤忠商事株式会社会長、丹羽宇一郎

昨今は、労使対立が起きており、

労働者は自分が損をしないように、

雇用主はクレームにつながらないように、

それぞれ神経質になっていますが、

本来、仕事は関わっている人みんなが協力して、

幸せを創っていくもの。

■時にハードワークするのも、自分を成長させ、

より高い幸福へとつながる可能性があります。

DNAのランプが点くまで努力を続ければ、

自分の能力を超えた「サムシンググレイト」が働く

DNAのランプが点くのは、一種の生きる力が付く時です。

「こうすれば仕事はうまくいく」

「こういうふうにやれば負けても悔いがない」ということを

なんとなく感じる。

自分の仕事への姿勢が変わり、仕事がおもしろくなります。

そこで満足してしまわず、さらに努力を続ければ、

また次のランプが点く可能性があります

■仕事で大失敗しないためのいちばん良い方法は、

絶えず小さな失敗をしていくことだと、私は思っています。

そのときに大事なのは、

失敗したらすぐ、正直に上司に報告することです

「うちの部署はここ10年、何一つ失敗はない。

常に利益が出ている」などと

自慢げに言うような上司がいたら、

その人の目は節穴だと思うべし。

人間について勉強をしていないから、

失敗がないのは良いことだと

浅薄な捉え方をしてしまうのです

■問題の解決にあなたを導いてくれるのは、

他人への想像力と共感です。

その源泉となるのが、読書と経験です

情熱が人を動かし、お金も動かす

企業は株式配当や経営者への高額報酬ばかりでなく、

人材育成にお金を使うべきです。

目先の数字にとらわれて教育をないがしろにし、

「使い捨て」を続ければ、

日本から現場の優秀さという強みは失われ、

自分で自分の首を絞める結果になってしまうでしょう

■リーダーになると自分以外のことを優先しなければならない

部課長クラスが最初にやるべきなのは、

部下の「生活履歴」を頭に入れること

要するに、相手の立場に立って、自分が部下なら

上司にこういうことをされたら嬉しいと思うようなことを

してあげるのです。

役員になる人と、部長止まりで終わる人の

いちばんの違いはそこにあると、私は思っています。

役員になるような人は心が温かい

未熟なうちに任せれば、本人は力不足を自覚して

懸命に努力し、成長していきます。

逆に、成熟した人間に仕事を任せると驕りが出て、

能力を十全に発揮できないことがあります

一生懸命さの中に邪心があってはいけない。

これだけ親切にすれば何かいいことがあるだろうとか、

裏で儲けてやろうとか、見返りを期待してはいけません

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