田中靖浩・
のちに「メモ魔」として有名になる
レオナルド・ダ・ヴィンチですが、
メモをとるには大量の「紙」が必要です。
この点、父ピエロが公証人だったことは幸いでした。
レオナルド少年は父の仕事場にあった紙を
自由に使うことができたからです
当時、胡椒やシナモン、ナツメグなどは
たいへんな人気がありました。
高価で売れるうえに、かさばらない香辛料は
商人たちにとってありがたい商品です。
「冷蔵庫がなかった」当時、
肉など痛みが早い食品を保存させ、
あるいはニオイを消して香り付けするため、
香辛料はなくてはならない存在でした
高級サプリメントでもあった香辛料の取引を
長い間にわたって独占したことが
イタリア商人の強みだったのです
バンコは商人たちへ向け、
「キャッシュレス」サービスを提供しはじめました。
このサービスを利用すればキャッシュを
持ち歩く必要がなくなります
イタリアの繊維産業は毛織物から麻・綿へと、
時代とともに変化しています。
こうした「内陸型・製造業」の繁栄は、
新たな商売上の「組織」を誕生させました。
貿易は「1回限り」で行われることが多いですが、
繊維産業では同じ屋根の下に住む家族や仲間たちが
長期的に製造を行うケースが増えてきます。
こうした背景から、内陸都市では13世紀あたりから
「コンパーニャ(compania)」と呼ばれる
継続的に活動を行う組織が登場してくるのです
志を同じくする「仲間」であっても、
一緒に商売を行うとさまざまな問題が発生しますが、
そのなかでもっとも大きいのが
「儲けの分配」をめぐる混乱です。
仲間割れやケンカを避けるには
「決算」で儲けを明らかにし、
きちんと「分配」しなければなりません
アムステルダムの「市場」は、
そこで成立した取引について
「終値」情報を公表していました。
品々がいくらで取引されたかを示す価格表(price list)──
これは商品にとって喉から手が出るほど欲しい情報でした
バブルはクルシウス教授の
「珍しい色のチューリップ」のごとく、
新しいテクノロジーが登場した直後に
発生することが多いようです
もっとカネをかけて安全かつ大砲を備えた強力な船をつくり、
スペインとポルトガルをやっつけよう。
船を往復させるだけでなく、インドに現地拠点をつくり、
そこから商売を大々的に展開しよう
そのために用意された組織がオランダの
「東インド会社(VOC)」
利益率が下がる香辛料に固執する一方で、
17世紀後半から人気の出はじめた
「絹織物・綿織物へのシフト」を見失ってしまい、
この分野をイギリスにとられてしまいました
バランスシートを読むときは
「イギリスの金がアメリカの鉄道へ」を
「右の調達から左の運用へ」と重ねてみてください。
もう道に迷わないと思います
産業シフトによって「隠れた資産」が増加した
エンジンオイル、メーカー、OEM仲間の経営塾より

