藤原和博
各々(おのおの)の信用度に、仮に0%から100%と
偏差値を振ったとすれば、
信用度0の人はお金を貸してもらえない、
信用度100%の人は1兆円でも借りられる。
こうした金融的な信用のほかに、
どれほど仕事を任せられるかでも差が開く。
あなたが社長だとしたら、信用度0の人には
仕事は任せられないが、
信用度100の人に多くの仕事を任せるだろう。
友人がどれだけあなたの夢ややりたいことを
実現するために動いてくれるかという場合でも、
友人は信用度30の人より信用度70の人を応援する。
つまり、信用される人の方が、
より自由な人生を切り拓ける。
世の中全体も、そんな仕組みで動いている。
■「信用される人間」のための10ヶ条を。
第一は、挨拶ができる。
第二は、約束を守る。
第三は、古いものを大事に使う。
第四は、人の話が聴ける。
第五は、筋を通す。
第六は、他人の身になって考える。
第七は、先を読んで行動する。
第八は、気持ちや考えを表現できる。
第九は、潔さがある。
第十は、感謝と畏れの感覚がある。
3の「古いものを大事に使う」とは、
祖父が使っていた古い腕時計をしている人は
なんとなく信用できる。
新品を次々と消費する人より、
大事に使うと価値が増幅することを知っている。
5の「筋を通す」とは、
ロジカル・シンキングのリテラシーが高いこと。
話が論理的でないと、
たとえ感情的に共感されたとしても信用はされない。
グローバルな関係を作りたければこれが欠かせない。
また、「あの人の生き方には一本筋が通っている」と
テーマのある人生、
ライフワークを感じる生き方をしている人は尊敬される。
特に人生の後半には、この美意識や哲学性が大事になる。
8の「気持ちや考えを表現できる」とは、
プレゼンテーションのリテラシーが高いこと。
9の「潔さがある」とは、
超高齢社会では、
高齢者同士の評価として、
また若者が先輩上司や年配者を見る評価としても、
「潔さ」の観点がクローズアップしてくる。
自立が怖いからと、
いつまでも会社や組織にぶら下がっている人は、
後進に道を譲る「潔さ」がないと評価される。
10の「感謝と畏れの感覚がある」とは、
成熟社会が深まってくると、
人間の宗教性が問題にされるようになる。
宗教性とは何か?…
「感謝」と「畏れ」の感覚があること。
特定の宗教に帰依したり信徒にならなくても、
この感覚は得られる。
何かいいことが起こったときに、
それを自分の実力だけによるものと考えないこと。
51%実力かもしれないが、
49%は他者や環境や自然の力によって
もたらされたとする気持ち。
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