小谷みどり、死生学研究者

配偶者が死んだことを嘆き続けるのではない。

そこから何を学ぶかが重要。

会のテーマは「死んだ配偶者の分も

2倍人生を楽しむ使命を帯びた人の会」

悲しみを分かち合うのではない。

そこから脱した人の情報共有の場だ。

食事やお酒を楽しみながら

「再婚したいか」「配偶者の親族とどう付き合うか」

といった

同じ境遇の事だからできる話題も交えて

盛り上がっている。

終活は事前に考えても、

自分で実行できない部分が多いので、

誰かに頼らざるを得ない。

請け負った家族も全責任を負えなくなっている。

誰かと繋がってリスクを分散させるのが重要。

新たな担い手になり得るのが、

価値観が同じ人が集うテーマコミュニティー。

趣味の会や同窓会、墓友の会でもOK。

没イチ会もその一つだ。

シニア男性の6人に一人は、

会話頻度が2週間に1回という調査結果。

こういう人たちを外に引っ張り出して、

誰かと繋がる仕組みを作りたい。

日本ば高齢化が進み、一人で死ぬ人が増えて

どう対応するかが問題。

葬式や墓は、亡くなる人と残された人との

関係性を表す。

死亡年齢の高齢化や家族の変容で弔う人が減り、

葬式は火葬のみで済ませるスタイルが増えている。

一方の墓も遺骨の置き場としての

機能を求める傾向が強まり、

個別ではなく大勢で入る合葬墓が増えている。

この流れは継続するだろう。

人と人の繋がりが希薄になり、

弔われない人が当たり前になる社会でいいのでしょうか。

皆が不安なく人生を全うできる

社会の在り方を模索していく。

エンジンオイル、メーカー、OEM仲間の経営塾より