東アジアでは少子化が進みます。
2000年の人口を100として計算すると、
日本は40年には89となります。
欧米でも人口を支えるのは
海外からの移民と考えられています。
主要国で少子化が進み始めたのはなぜなのか。
ネズミの実験を人間社会になぞらえるのは
適当ではありませんが、
気になるのは競争社会とストレスです。
カネと情報が猛スピードでまわる現代社会で、
成功した人たちはストレスを抱え込んでいる。
また、経済的な困窮は若い世代の教育や職業選択にも
影響を与え、
結婚して子供を持つという将来設計は描きにくくなります。
就学や就職をせずに、社会と距離を置くニート
(無業者)も増えています。
日本では15〜44歳のニートは93万人に上ります。
社会との接点が減れば、コミュニケーション力は下がり、
対人関係に不安を感じやすくなります。
亜細亜大の大泉教授は「異次元の少子化対策に加え、
異次元の少子化社会への対策が必要になる」と指摘している。
働き手である生産年齢人口(15〜64歳)が
25年から40年にかけて約1100万人減少すると予想されるなか、
日本の社会と経済をどのように維持するかは大きな課題です。
労働力の不足を移民で埋めてきた欧州は、
ポピュリズムに揺れています。
極右政党が物価高や失業への怒りをあおり、
価値観が異なるイスラム系移民への不満と結びつける手法で
勢力を拡大しています。
ポピュリズムの台頭は、安易な移民労働力への依存が
社会不安を招きかねないことを示しています。
だからといって、移民を攻撃しても、
人口減少社会の課題を解決できないのは明らかです。
社会全体で育児の負担を軽減する、
働く意欲と能力がある高齢者の雇用を増やす、
ニートの社会復帰を支援する――。
最速ペースの人口減少に直面する日本が、
持続可能な経済社会を築けるかどうかに世界が注目しています。
エンジンオイル、メーカー、OEM仲間の経営塾より

